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うまくいかないときに思考を切り替える「リフレーミング」のコツ

うまくいかないときに思考を切り替える「リフレーミング」のコツ

こんにちは!
しごとの窓口+です。
皆さんは「リフレーミング」という言葉を聞いたことはありますか?

リフレーミングとは、ある状況や問題を別の視点や枠組みで見ることで、新しい意味を与えることを指します。つまり、同じ現実を別の角度から見ることで、その意味を変えることができます。

リフレーミングは、心理療法やコーチング、教育、ビジネスなど様々な分野で活用されています。
リフレーミングを上手に実践することで、自分自身や他人に対してより寛容な態度を持つことができます。

しかし日常的に「ポジティブな感情を持つ」というのは、意外と難しいもの…。
実践するにはトレーニングをして、思考力を技術的に身に着けておくことが重要です。

そこで今回の記事では、初心者の方が実践しやすいトレーニング方法をご紹介します。

『コップの水理論』から考える

有名な話で、経営学者ピーター・ファーディナンド・ドラッカーの名言である「コップの水理論」があります。

「コップに半分入っている」と「コップが半分空である」とは、量的には同じである。
だが、意味はまったく違う。
「半分入っている」から「半分空である」に認識を変えるとき、イノベーションの機会が生まれる。

イノベーションと企業家精神(P・F・ドラッカーによる経営学書)

この名言のように、物事の捉え方には二面性があります。

目の前にグラスがあり、その中には半分だけ水が入っています。
そのグラスを見たときに、「水が半分しか入っていない」と考えるか、「水が半分も入っている」と考えるかによって、個人の認識が大きく異なる事が分かります。
捉え方が変わっても「水の量は等しい」という物事としての事実は、どちらも変わりませんよね。

つまり、視点によっては異なる状況での見方をできる可能性があること、状況によってはチャンスが到来する可能性があることを示しています。
次は、この例えを日常に置き換えて考えてみましょう。

日常のシーンで考える

例えば、ある人が仕事に失敗して落ち込んでいるとします。

その時、ポジティブなリフレーミングを行うと、その失敗を成長の機会として捉え、次回に向けてより良い結果を得るための学びとして考えることができます。
「失敗してしまったから、自分はもうダメだ…」という考えを「今回失敗したから、次からは二度と間違えないぞ!」という風に捉え方を変えることで、失敗から学んだ経験として自分自身に落とし込むことができます。

また、ユーモアのリフレーミングを行うと、失敗を面白いエピソードとして捉え、その場を笑いの場に変えることができます。
自分自身の失敗や欠点を自虐ネタとして活用し、うまく相手の心を掴んでいる方もいます。
ただし、ここで注意したいのが、エピソードにしていいのは自分自身のことのみということです。
自分の部下や家族を自虐のネタに使う人がいますが、言われる方はリアクションに困ってしまいます。ちょっとした軽口のつもりでも、身内を貶める発言をしてはいけません。

初心者でも出来るリフレーミングのコツ

上記のようにリフレーミングは、ポジティブな気持ちやユーモアを引き出すだけでなく、問題解決のための新しいアイデアや解決策を見つけるためにも役立ちます。

初心者が実践しやすいリフレーミングのコツとして、まずは単語をリフレーミングすることから始めてみるのはいかがでしょうか。

例:

  • 冷たい人 ▶ 冷静な人・知的な人
  • 厳しい人 ▶ 責任感がある人
  • 無口な人 ▶ よく話を聞いてくれる人
  • 面白味がない人 ▶ 真面目な人
  • 自分がない ▶ 協調性がある
  • 変わっている ▶ 個性がある
  • 早口である ▶ 頭の回転が速い

このように、日常生活で自分が感じたことを、意識的に別の言葉に変換することを習慣化してみてください。
少しずつリフレーミングのスキルを上達させることができます。

慣れてきたら次は、頭の中で単語から文章を作成してみてください。
リフレーミングを身に着けるためには、繰り返し、長期的に実践することが大切です。

さいごに

「物事への視点と解釈を変える」という、自分自身に行うリフレーミングの技術について簡単にご説明しました。

落ち込んでいる友人を励ます等、他人に対しての行動で、外部から掛ける言葉によって相手にリフレーミングを促す機会もあると思います。リフレーミングを行う際には、相手の感情や状況に敏感であることが重要です。

ぜひスキルを身に着けて、コミュニケーションや関係性の改善に役立ててみてくださいね!