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燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)の原因と症状

燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)の原因と症状

こんにちは!
しごとの窓口+です。
突然ですが、ご自身もしくはご自身の周囲で、こんな経験をしたことはありませんか?

  • 「もともと意欲があったのに、突然やる気を失ってしまった」
  • 「今まで感じていた達成感が全くなくなった」
  • 「あんなに周りに優しい同僚だったのに、思いやりがなくなって突然ひどく攻撃的になった」
  • 「あんなに熱意があった人が、どうして突然会社を辞めてしまったんだろう?」

これは、燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)によるものかもしれません。

「燃え尽き症候群」とは、長期間にわたるストレスや過剰な仕事量、責任やプレッシャーなどが原因で、身体的・精神的に疲弊し、やる気やエネルギーが枯渇してしまう状態を指します。
精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1970年代に初めて用いた造語で、日本語では「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。その後、社会心理学者クリスティーナ・マスラークが「情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下」から重症度を判定する(MBI: Maslach Burnout Inventory)を考案しました。

世界保健機関(WHO)が発行する『疾病及び関連保健問題の国際統計分類(国際疾病分類)』第11版(ICD-11)では、燃え尽き症候群が国際的な統一基準で定められた疾病として分類されています。

燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態は、いつ誰が陥ってもおかしくありません。
今回は「燃え尽き症候群」について、原因と症状、予防法をお伝えします。

「燃え尽き症候群」の原因と症状は?

一般的には高ストレスの環境下で働く人や、長期間にわたって働き続ける人に発生することが多く、仕事上のストレスやプレッシャー、人間関係の問題、睡眠不足、運動不足、栄養不足などが原因となります。
真面目で仕事熱心、仕事に対して手を抜いてこなかった人や完璧を求める人は、意欲が高い一方で消耗を続けやすく、燃え尽き症候群になりやすいといわれています。
さらに達成できなかったときに自分を責め、自己嫌悪に陥りやすい傾向があります。

燃え尽き症候群の主な症状には、以下のようなものが挙げられます。

  • 身体的症状
    頭痛、肩こり、腰痛、消化不良、めまい、息切れなど
  • 精神的症状
    うつ病、不安感、イライラ、過敏性腸症候群、自律神経失調症など
  • 行動的症状
    業務効率の低下、ミスの増加、仕事に対するやる気の低下、社交性の低下など

燃え尽き症候群の症状は軽度から重度まで程度の段階があります。
重度になると病気に対する抵抗力が低下し、人生に対して悲観的になることから、最悪の場合には自殺や過労死に至ることもあります。

予防する方法はある?

燃え尽き症候群を予防するためには、以下のようなことが必要です。

  • 適切な休息や睡眠を確保すること
  • 健康的な食生活や運動をすること
  • 仕事やプライベートの時間をバランスよく確保すること
  • ストレスを発散するための趣味やリラックスする方法を見つけること
  • 時間の管理や優先順位を決めること
  • 自分の能力や限界を理解すること
  • 職場や家庭でのコミュニケーションを大切にすること

適度な休息によって、疲労を溜め込まない状態を維持するよう心がけましょう。
使命感をもって仕事に取り組んでいると、疲弊していても自覚しにくいことが往々にしてあります。

さいごに

燃え尽き症候群に陥ってしまった場合は、専門家のカウンセリングや心理療法、薬物療法、ストレスマネジメントなどが必要な場合があります。早期の治療が重要であり、自己判断や放置せずに、医師やカウンセラーの診断や助言を受けることが大切です。
少しでもバーンアウトの兆候を感じたら、今回ご紹介した予防方法に取り組んでみてください。
自分の心身の健康状態に向き合いながら仕事をしていきましょう。

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