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「がっちゃんこして鉛筆なめなめできんけ」おっさんビジネス用語

「がっちゃんこして鉛筆なめなめできんけ」おっさんビジネス用語

こんにちは!
しごとの窓口+です。
つい最近まで使っていた言葉が、「それって、もう死語だよ(笑)」とツッコまれたことはありませんか?
または、若者にポカンとされて意味すら通じてないなんて悲しいことも…。

あっという間に言葉のトレンドは変化します。
ビジネスシーンで使われる言葉も例外ではありません。

報告・連絡・相談を意味する「ほうれんそう」
後ろの予定が詰まっていることを意味する「ケツカッチン」
なるべく早くやるを略した「なるはや」

こういった言葉は「おっさんビジネス用語」と言われています。
昔はよく使われていた言葉でも、今ビジネスシーンで使うと「それって死語じゃん!恥ずかしい…!」と思われる可能性があります。

職場には様々な年代の方がいます。
円滑に仕事を進める上で、コミュニケーションの齟齬を防がなければなりません。
中高年にとっては「あたりまえ、なつかしい」が、若者にとっては「さっぱり分からない」と感じられている可能性があります。

今回は、おっさんビジネス用語を一部ご紹介します。
「たぶん伝わっているだろう」のコミュニケーションをやめて、今一度認識をあらためる機会にしてみてください。

「がっちゃんこして鉛筆なめなめできんけ」

「この書類とこの書類がっちゃんこして、エイヤ!でいいし鉛筆なめなめしといてくれんけ?」

がっちゃんこまではなんとか理解できました。エイヤーは掛け声かな?と推測。
でも、「鉛筆をなめるって何!?」
私は「鉛筆なめなめ」の意味が分からずに困惑しました。

『鉛筆なめなめ=数字を多少ごまかす』という意味だそうです。

おっさんビジネス用語を用いて指示を文章化すると、多少は理解されるものの、本質が正しく伝わっているかは別問題ということが分かります。
このような認識の差があると、仕事のコミュニケーションに影響が出てしまいます。

おっさんビジネス用語をまだギリ理解できる私のような平成世代と、昭和世代が作ったおっさんビジネス用語なんてさっぱり分からない令和の若者世代が新入社員として会社に入り、今や共存する時代になってきています。

あなたはいくつ分かる?おっさんビジネス用語

Twitterで「#おっさんビジネス用語」というハッシュタグが注目を集めました。
ワイドショー等でも話題になっていますが、ほとんどの言葉が令和の若者世代には伝わっていないようです。

どのような言葉が伝わりにくいのでしょうか?いくつか例を出します。
皆さんはこのおっさんビジネス用語、いくつ意味が分かりますか?

  • 一丁目一番地:最優先事項
  • ガラガラポン:仕切り直す、白紙に戻す
  • 全員野球:力を合わせて、一致団結して
  • エイヤー:だいたいで、勢いで
  • ペライチ:ペラっと一枚だけで作られた資料、用紙一枚で
  • ボールを持つ:いま誰が担当している、責任の所在は誰にある
  • ツーカー:言葉がなくても通じ合う仲
  • 三遊間:担当が曖昧な仕事、誰の仕事かはっきりしないタスク
     

つまり、「いま誰がボール持ってる?ライバルに三遊間を抜かれないように!一丁目一番地だから全員野球で乗り越えよう!」と言われても、野球をプレーしているわけではなかったんですね。

本当に伝えたかったことは、「この仕事は今誰が主導権を握っていますか?手つかず状態でライバル会社に取られて失敗しないようにしてください!最優先の仕事だからチーム一丸となって乗り越えましょう!」ということです。

さいごに

おっさんビジネス用語を聞いて唖然とする若者世代がいる一方で、おっさんビジネス用語に慣れ親しんでいる世代がいるというのもまた事実です。
おっさんビジネス用語の使い手によっては、上司や年配の取引先と距離を縮めるために、意図的に用語を使用しているケースもあるようです。

もし意味が通じてないと感じる場合に、ちゃんと伝わったかどうかをお互いに言葉で確認できるくらいの良好な関係であれば、そんなに問題はないのかもしれません。
正しいコミュニケーションで、職場の人間関係を構築していきたいですね。